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余分な糖がアルツハイマー発症リスクに繋がる可能性 : Scientific Reports誌

アルツハイマーと糖分との関係について新たな知見を得たとする研究結果が、英バース大学Jean van den Elsen氏らのグループによって発表されています。

アルツハイマー発症の主要な原因として、近年では「アミロイドβタンパク質」または「タウタンパク質」が脳内にプラークとして徐々に蓄積していくことで認知機能を低下させるという説が主流になってきていますが、それらの物質が蓄積していく詳細なメカニズムについては多くの部分が明らかになっていません。

今回Elsen氏らは、生前にアルツハイマーと診断されていた人の脳組織を分析した結果として、患者の発症の脳内ではマクロファージ遊走阻止因子 (macrophage migration inhibitory factor,MIF)の糖化(glycation)が進んでいることが確認され、症状が進むに連れてそのレベルが上昇していたと報告しています。

マクロファージとは、異物や老廃物を自身の中に取り込みながら体中を駆け回っている「掃除屋」のようなもので、MIFはこのマクロファージを目的の場所に留まらせる機能を持っています。MIFが正常に機能していれば前述した発症原因として考えられるタンパク質などもマクロファージが回収してくれますが、糖化によって機能が低下することでプラークの沈着が起こっているのでは、というのが今回の研究結果の概要です。

サンプル数が少ない(初期ステージ10人, 後期10人, コントロール6人)こともあり、この成果単独では糖とアルツハイマーの関係について何かを強く主張することは出来ないかもしれませんが、現在研究グループでは血中のMIF糖化についても研究を進めているとのことで、もし脳内のMIF変化と血中のMIF変化が連動し、血糖値との関係性などが見出されれば、未知の傾向が見えてくるかもしれません。

This article is based on:
Macrophage Migration Inhibitory Factor is subjected to glucose modification and oxidation in Alzheimer’s Disease
via Alzheimer’s could be caused by excess sugar: new study finds ‘molecular link’

Image credit: geralt / Pixabay

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